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この真冬にしゃぼん玉を飛ばす気にはなりません。
なのになぜこんなテーマを取り上げたのでしょう。

昨日、小児病棟に回診しました。
この時期、小児の病気が増えるのです。

高熱を出したまま、具合が悪くなり、緊急入院しました。

小さなベッドに寝ています。
5歳のお子さんです。
寝ていました。

わたくしどもが近づいたのに気がつきます。
怖がります。

ベッドの傍らに童謡の本が置いてあります。

Sさんが手にします。

見開いたページが・・・・・、
「しゃぼん玉」でした!


シャボン玉




しゃぼん玉 飛んだ
屋根まで飛んだ

屋根まで飛んで
こわれて消えた

しゃぼん玉 消えた
飛ばずに消えた

生まれてすぐに
こわれて消えた

風 風 吹くな
しゃぼん玉 飛ばそう



Sさんが歌い出します。
他の女性達もみんなで歌い出します。
医師も看護師もです。
楽しい雰囲気です。


    しゃぼん玉 飛んだ
    屋根まで飛んだ

    屋根まで飛んで
    こわれて消えた

    しゃぼん玉 消えた
    飛ばずに消えた

    生まれてすぐに
    こわれて消えた

    風 風 吹くな
    しゃぼん玉 飛ばそう



女の子が微笑みます。
まわりはもっと楽しげです。

でも・・・・・、
わたくしだけが沈黙です。
なぜでしょう?

音痴だから?
季節はずれだから?
恥ずかしがり屋だから?

いいえ!
歌詞の内容が病気の子供にはそぐわないからです!

「風、風 吹くな
しゃぼん玉 とばそう」


ここだけは大声で歌います!

どういう意味なのでしょう?

一見すると、楽しそうな童謡の唱歌です。
でも・・・・・、
しゃぼん玉が弾けると言うことが儚く(はかなく)、
寂しさを感じます。

そうです。
この歌は野口雨情の実話に基づいていると言われているのです。

「生まれてすぐに、壊れて消えた」とは・・・・・、
二人目の子供が生まれて8日目になくなったのです。

なんと・・・・・、
三番目の子供も2歳で死にます。

「しゃぼん玉飛んだ、屋根まで飛んだ」
「屋根まで飛んで、壊れて消えた」


ここには、この悲しい実話が歌詞の背景に潜んでいたのです。

野口雨情の妻「ひろ」は、1906年に長男の「雅夫」を生みます。
1908 3月 23日には、雨情の長女「みどり」が北海道小樽で生まれます。
ところが・・・・・、
わずか 8日目に亡くなりました。

次の長女「恒子」も、大正 13年(1924年) 9月の満才で亡くなります。

親戚の子供も沢山亡くなっています。
雨情の周りの子供 もよく亡くなっていました。

そのころは子供が死んでしまうことは極めて多かったのです。
だから・・・・・、
この歌の背景には、次々と子を失った悲しい親の心があります。

それでも歌い続けます!

「風、風 吹くな
しゃぼん玉 とばそう」

割れずに、
消えずに、
無事に大人になって欲しい!

鎮魂のあとの、親の強い祈りなのです!
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【2012/12/28 00:24】 | 癒し
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確かに儚い
ゴチ
野口雨情は私も好きですがお子さんの不幸までは存じませんでした。しかし、そうでなくてもこの歌の「壊れて消えた」病院内では尚の事悲しさを感じます。5歳の女の子無事に育ってほしいです。

Re: 確かに儚い
ヨコ
ゴチさん

5歳のお子さんは無事回復し、年内には退院できます。

ヨコ

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コメント
この記事へのコメント
確かに儚い
野口雨情は私も好きですがお子さんの不幸までは存じませんでした。しかし、そうでなくてもこの歌の「壊れて消えた」病院内では尚の事悲しさを感じます。5歳の女の子無事に育ってほしいです。
2012/12/28(Fri) 22:20 | URL  | ゴチ #2SrXe8Q6[ 編集]
Re: 確かに儚い
ゴチさん

5歳のお子さんは無事回復し、年内には退院できます。

ヨコ
2012/12/29(Sat) 20:58 | URL  | ヨコ #-[ 編集]
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